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競馬であそぼう

競馬入門 第02回 競馬で負けないための基本的な考えかた

はじめに

およそ勝負事とは、じぶんと相手があって、初めて成立する相対的なものである。
それゆえ、自分勝手な都合で「絶対に勝つ!」と意気込んでもあまり意味はない。
「こいつなに興奮してんの、興奮ゴリラじゃねえの」と思われるのがオチである。

 

ゆえに、ぼくは競馬では長期的に見て負け越さないことを目標に据え置いている。

 

 ルール1. 絶対に、いちかばちかの大勝負には出ないこと
 ルール2. 一週間に1レース、3000円しか遊ばないこと
 ルール3. 迷ったときは買わずに撤退する勇気を持つこと

 

競馬はしょせんギャンブルと言ってしまえばその通りなんだけど、ほんとうは、
競馬という文化をたしなむ大人であってほしい。競馬はあまりにも幽かなご縁で
現代へと受け継がれた繊細な文化なのだ。それについては別の機会でも触れたい。


とにかく、熱くならないことである。楽しく遊ぶことが目標であって、競馬とは
ノルマや成果を求められるお仕事=労働ではない。週末限定のお遊びなのだ。


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競馬にまつわる固定観念を捨てよう

まず、競馬はむずかしいという考えかたを取り払ってしまう必要があると思う。
ついでに「競馬はこわい」「競馬は下品だ」「競馬は儲かる」という固定観念
ひとまず横に置いて、競馬はひとつの文化として楽しむものだと考えてほしい。


競馬にはとほうもなく膨大な時間と、おびただしい関係者の涙と汗があるから、
いにしえの時代より現代まで伝統を保ちながら文化として伝わっているのだよ。
稼いだ日銭を片手に一発逆転の勝負に出るおじさんはその利用者のごく一部で、
競馬文化を受け継いできたあらゆる諸国において、競馬とは貴族の文化なのだ。

でも、日本ではそうではないよね。やっぱりおじさんの鉄火場だもんな。
どんなに「競馬は文化だ」と言ってみても、やっぱりおじさんたちが多数派で、
なけなしの現金をぜんぶ券売機に突っ込んでいる姿を見ると、ちょっと切ない。

でもね、一度でよいから馬が走っている姿をその眼でたしかめてほしいのだ。


ぼくが競馬の美しさを知ったのは、やっぱりディープインパクトの走りだった。
武豊騎手が「走るというより、空を翔けるようだった」と讃えた最高の名馬だ。

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ひとたび競馬場でサラブレッドが走る姿をまのあたりにすると、そこにある
命の美しさが、走るために生まれて走るために死んでゆく馬たちの生涯が、
サラブレッドを育てることに人生を捧げた人間たちの伝説が我々の胸を打つ。


ちなみに、わたくしは一度も競馬場でナマの馬やレースを見たことがないので、
上の3行は適当にでっちあげた感想である。大人は嘘をつく生き物なのだ(笑)

 

ギャンブルと確率の考えかた

よく、競馬の控除率は25%で還元率は75%(法定では74.1%)に満たないから
競馬は割に合わない遊びだというひとがいる。その通りである。で?っていう。

わたくしも一応は国立大学の出身なので、中学生の数学くらいは学んできたが、
「競馬は割に合わない」とかまびすしい人々は、次の単純なことを忘れている。

割に合わない遊びを、割に合うように持ってゆくのが「知性」なんじゃねえの?


少なくともぼくは、事前確率を単純計算で求めた時点で勝ち負けを判断しない。
事前確率をふまえた上で、ではどうすれば事後確率を高めることができるのか、
わかりやすく言えば「勝ち目のない確率」を「五分五分以上で勝てる確率」へ
どうやって導いてゆけるのかを考えて作戦を立てる。そして試行錯誤してみる。

要するに、最初から負けを認めてしまわないのだ。ついでに勝ちにも行かない。
まず、どうすれば「割のよい数字(確率)まで持ってゆけるか」を考えてみて、
五分五分以上に勝てる計算がたてばレースに参加するだろうし、ダメであれば
きれいさっぱり潔く手を引いてしまおう。この考え方が基本だと思ってほしい。

 

では、どうすれば勝てるのか?

知るかカス、と言いたいところではあるけれど、わたくしは親切な人間である。
「私はもう充分に稼ぎましたので、先着300名様に無料で競馬の秘密を教えます」
な~んてインチキくさい情報商材を高額で売りつける趣味はない。

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そもそもぼくは競馬でそれほど稼いではいないのだ(笑)

帯封(100万円以上)を手にしたことは一度もないし、せいぜい22万馬券を3枚、
一年間のトータルでは151万円がせいいっぱいである。そんな人間は山ほどいる。
ほんとうに上手な人間は、数百万円、数千万円単位で勝っている世界なんだけど、
一週間に1レースのみ、おまけに3000円しか買わないぼくとは無縁の世界である。


話をもとに戻そう。


どうすれば勝てるのか?と考えるのではなく、どうすれば負けないのかを考える。
そうすることで致命的な損失を避けることができて、気持ちには余裕が生まれる。


負けないコツは単純である。そこで、冒頭のルールが登場するのだ。


 ルール1. 絶対に、いちかばちかの大勝負には出ないこと
 ルール2. 一週間に1レース、3000円しか遊ばないこと
 ルール3. 迷ったときは買わずに撤退する勇気を持つこと


これだけではあまりにも不親切なので、そのうち別の記事で予想法の前提部分を
ひとつひとつ、のんびりと記してゆこうと思っている。とりあえず簡易版を記す。


先ず、少頭数で馬齢が4歳以上の短距離~中距離レースを選ぶことが重要になる。
次に、netkeiba.comにある出走表から「馬柱(過去5走)」をクリックしてみて、
直近の5レースの成績を見てゆくことになる。この段階で強い馬、弱い馬という
ざっくりとしたイメージがつかめると思うが、あわてて馬券を買ってはいけない

強い馬、弱い馬というイメージをつかんだ後は、それぞれの馬のリンクを辿って、
過去に走ったレースのすべての条件に目を通してゆくのだ。条件とは以下の通り。


・どの競馬場で開催されたレースを走っているのか?(開催)
・どの距離を走ったことがあって、どの距離を走ったことがないのか?(距離)
・過去のレースを走った時間(タイム)およびに他の馬とのゴール時間差(着差)
・気象条件(天気)、コースの状態(馬場)、レース展開(通過)などなど


ぼくの場合、まずは「開催」の項目を見て、これから買おうと思っているレースと
おなじ条件=おなじ競馬場で開催されているレースの過去のデータを検証してゆく。
全く同じ条件で走っていない場合は、他の特徴が似た競馬場でのレース結果を見る。
(このあたりはやや複雑になり、経験が求められるので別の記事でおさらいする)

次に「距離」の項目を見て、おなじ距離をどれくらいの時間で走ってきたのかを、
「タイム」の項目を見てゆく。そのとき、競い合った他の馬とタイムを比較して、
1着でゴールした場合には他の馬とどれほどの時間差をつけてゴールできたのか、
あるいは2着以降であれば1着の馬にどれだけ時間差をつけられたのかを調べる。
これらは「着差」の項目を見るのだが、仮に1着でゴールした馬の「着差」部分に
0.6と書かれているばあいは、2着の馬に0.6秒の大差をつけて勝ったことになる。


ここまで見ておけばおおむね合格である。


これから買おうとしているレースの天気予報を見て、気象条件「天気」と比べる。
晴れた日にはどんな馬でもよく走るけれど、雨の日のぬかるみを駆け抜けるには、
それなりに脚力の強さや体の強さが求められる。それゆえ、これから買うレースと
おなじ競馬場で、おなじ天候の下、おなじようなコース状態「馬場」を検証して、
これから買おうと思っているレースで、買いたい馬がどれくらい走るのかを考える。


この作業をすべての馬にふまえた上で、それから「馬同士を比較検証する」作業に
入ってゆくのだが、それはまた別の機会でひとつひとつ丁寧に書き記そうと思う。


あ~めんどくせえ、手っ取り早く競馬の遊びかたを教えろや!と怒るようなひとは
競馬に向かないのでやめておくほうがよい。もしくは、てめぇで本でも買って読め。


なお、わたくしが唯一定価で買った競馬の本は次におすすめする一冊だけなのだ。


「勝ち馬がわかる競馬の教科書」 鈴木和幸著 池田書店 

勝ち馬がわかる競馬の教科書

勝ち馬がわかる競馬の教科書

 

 

正直なところ、この本で「競馬とはなんぞや」という基本的なことを学んだうえで
このクソくだらないブログを読んでくれると助かる。説明ってめんどくさいもんな。

上記のリンクから本を買うとぼくに数円の小銭が支払われることになるらしいので、
てめぇには一円もあげねーよバーカ、デブが、ピザでも食って寝てろと思うひとは
じぶんで探して購入してください。俺もそんな小銭なんかいらねーよバーカ!(涙)

 

次回以降はきちんとした物言いで記事を書くので、懲りずにまた遊びにくるといいよ。